ファミマとデブの黒猫
久しぶりに実家に戻ったら、家の目の前にファミマができていてたまげた。
庭でデブの黒猫が雨宿りしていて、びっくりして声をあげたら逃げてしまった。
ごめんね。
半年前が嘘のように家族との関係が良い。
もう母親は愛する娘にヒステリーを起こさなくていいし、私もほんとうは仲良しでいたい母親から「逃げたい」と思わなくていい。
私が引っ越した後、実家のリビングにはおしゃれなソファーと新しいラグと、バカでかい観葉植物までやってきて、あぁ、ここは大人4人(両親と妹、私)が快適に暮らすには狭すぎたんだなと実感する。
私がいなくなったぶんの余白を有効活用して、みんな少しずつ心の余裕が生まれたんじゃないかな、と思ったりする。
観葉植物(ウンベラータ)はとてもかわいい。
それはそうとして、最近調子が良いせいか、また会社の気になっている男性との距離が近づいている(気がする)。
話しかけられると嬉しくて、オフィスチェアごとコロコロ、その人の方に寄っていってしまう。
28にもなって情けないなぁ。
その人は変り者で色んな人に色々言われているけど、会社の「日本企業然」とした風土(本音とタテマエを使い分け、先輩や他部署の人との距離感を適切に保つことがビジネスパーソンとしての重要な要素だとする風土。そういう暗黙のルールから外れると変人扱いされ、評価にも響く村っぽさがある)に馴染めない私には大した変人に思えず、寧ろその人と話すと安心する。
先週はたくさん話せた。
郵便室で封筒に切手を貼ったりしていたら、いつのまにか隣にいてすごく小声で話しかけてくる。(いつから見てたんだろう)
「今日の朝走ったから足がパンパン」みたいなことをわざわざ言いに来る(仕事しろよ)
数人の飲み会の話がもちあがったとき、「大きいお兄さんにいたぶられる会だね」と急にちょっと気持ち悪いことを言う(やっぱり変態なの?)
そんな下らないことを思い出すと心がそわそわして、同時にあたたかくなってしまうから、恋だなと思う。
それ以前に、ぎゅっと抱きつきたいなぁという衝動にかられる。
私が好きになる男性のことなので、どうにかなれたところで、実は愛情表現がとても苦手な人ですぐにヘトヘトになってしまうかも、という不安はある。(そうなると社内恋愛なので顔を合わせ続けるのが辛い)
からかわれているだけでは?という不安もある。
すごく気持ちが盛り上がったり一人でいじけて「もうきっと無理」と思ったりしてるけど、いい感じと(勝手に)意識し始めてからまだ4〜5ヶ月だ。
私はつくづくせっかちだなと思う。
どう思われてるのかな。
いつか答えあわせしたい。